淡水パールやバロックパールは、やわらかな光沢と唯一無二のフォルムで多くの人を魅了してきました。ここでは、それぞれの特徴・魅力と、長く美しさを保つ正しいケアをまとめます。
淡水パールの特徴
湖や河川で養殖され、カラーや形のバリエーションが豊富。真円だけでなく、オーバル/ドロップ/ボタンなど自然な形が楽しめます。 手に取りやすい価格帯ながら上質なテリ(輝き)を持ち、デイリーに人気です。
バロックパールの魅力
非対称でユニークな形が特徴。同じ形が二つとない“自然のアート”。一点物の存在感があり、身に着ける人の個性と温かみを引き立てます。
パールがデリケートな理由
パールは有機質の多層構造(真珠層)でできており、酸・アルカリ・乾燥・摩擦に弱い宝石です。こまめなケアで何十年も輝きを保てます。 表面の凹凸がある淡水・バロックは汚れが溜まりやすいため、特に丁寧な扱いを。
正しいお手入れ
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着用前の注意
- 香水・ヘアスプレー・化粧品は先に:完全に乾いてから装着。化学成分はテリを損ないます。
- 硬い物との接触を避ける:モース硬度が低く、金属や宝石との擦れで傷がつきやすい。重ね付け時は位置に注意。
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着用後のケア
- 柔らかい布でやさしく乾拭き:汗・皮脂をその日のうちに拭き取る。
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NG:超音波洗浄機/金属用研磨クロス・研磨剤/銀磨き液など化学薬品系。
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保管方法
- 個別保管:他のジュエリーと接触しないよう、布袋や専用ケースに。
- 湿度管理:極端な乾燥・高温多湿を避け、室内40〜60%を目安に。
- 湿らせた布をケースに入れない(錆・カビ・変色の原因)。
- 乾燥剤を使う場合は弱吸湿タイプをケースの隅へ、パール本体に触れさせない。
- 長期密閉は避ける:ビニールでの完全密封は湿気こもりの原因。
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長く愛用するための習慣
- 定期的に着用:人肌の適度な湿り気で艶を保ちやすくなります。
- 糸替え/点検:ネックレスは1〜2年ごと(使用頻度が高い場合は6〜12か月)に糸替えと金具点検。
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特殊な汚れへの対処
- 汗や汚れが目立つ:やわらかい布をごく軽く水で湿らせて拭き、すぐ乾拭き。
- 金具の酸化:専門店でのクリーニング推奨。パール部分は研磨しない。
- 化粧品の付着:気づいたら早めに拭き取り、放置しない。
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使用を避けたいシーン(追記)
- 入浴・温泉・プール・サウナ・激しい運動:酸や塩素、汗、急激な温度変化は劣化の原因。
まとめ
淡水パールは多彩さと上品さ、バロックパールは唯一性と存在感が魅力。正しいケアと保管を心がければ、何十年先も変わらない輝きで寄り添ってくれます。個体差や金具変更のご相談もお気軽にどうぞ。